「♪チョーコチョコチョコ♪」
「…なにアレ」
「もうすぐバレンタインだからね」
「朝からずーっとあの調子」
「うざいな」
「ほんとに」
「ハルさん、その笑顔、超怖いデスヨ」
上機嫌に歌(自作?)を歌いながら、隼人は昼飯をつついた
「そういえば、今月末からだっけ?」
「もーそんな時期ですか」
「そんな時期ですよ」
「嫌になるねぇー…今日練習行こ」
「現実逃避すんなって」
「♪チョーコチョコチョコ♪」
……
……
……
「なんであんな上機嫌なわけ?」
「知らねー 聞いてみたら?」
「どうせチョコ、いっぱい食べれるからじゃないの?」
「まぁ、なんでもいいけど」
「あー…温かい」
「人のうどんの器で暖取るのやめなさい、ハル」
「ぬくいー」
「残念 聞いてないよ」
各々が好き放題していると(といっても2名だけだが)突然、隼人が奇声を発した
「うるさい」
「るせー」
「……なに、隼人」
「ごごごごごごごめーんっっ!!!!!! みな、誕生日おめでとうでした!!!!」
4人は呆然とした
「……まだ言ってなかったのか、隼人」
「え?!」
「んー…ありがとう、って言うべきなんだろうけど、もう1週間近く経ったしねぇ」
「み、んな知って…だだだって、日曜日!!!」
「当然 な、湊都」
「3人は当日、ちゃんとメールくれたよ」
「…ごめんなさい」
「別に怒ってないよー」
いやいや、その瞳は本気で怒ってますよ、湊都さん!!!
とは、誰一人言えなかった…
「俺、次の時間、予習してないから行くわ 久司、分かんない所教えて」
「りょーかい じゃあまた」
「先生に呼ばれてたの、思い出したから じゃあね」
隼人の叫びも虚しく、凌、久司、春瑠は戦線離脱した
<2009.02.09 お粗末さまでした>